
キャンピングカーを2台乗り継ぎ、2代目は1代目を教訓にハーフDIYして作っているhanahiroです。
キャンピングカーを購入しようと考えているあなた!
豪華でオシャレな内装でステキですよね!
内装だけに目がうばわれていませんか?
ステキで豪華な内装もよいのですが、キャンピングカーは車です。
車を走る家にすると、どんなキケンな事があるかわかってもらってないはず!
そこで、車の走る、止まるを道路に伝えるタイヤの注意点!
日頃からの点検なども踏まえ、キャンピングカーのタイヤについて、詳しく説明いたします。
キャンピングカーのタイヤは危ない!知らないといけない事とは!
では、さっそくお答えいたします。
「キャンピングカーのタイヤは走行中のバースト(タイヤの破裂)の危険度が高いのです。」
キャンピングカーはとっても重たい車で、タイヤにかかる負担が乗用車よりとても高く、負担が大きいという事はタイヤのトラブルに発展しやすいのです。
つまり、タイヤにちょっとでも問題があると重さに耐え切れず走行中にバーストしてしまう事も。
ほとんど前触れも無く、走っているさなかに、いきなり「ばんっ!」と破裂してしまうと、キャンピングカーは転倒してしまい、最悪の場合には死亡事故になります。
なぜ、バーストするか?ですが、それはキャンピングカーの重さがタイヤの耐えられる重さに対し、常にギリギリに近い状態でタイヤに負担をかけているのです。
では、さっそく、タイヤと車の重量の事についてわかりやすく解説いたします。
知っておきたい!キャンピングカーのタイヤの知識!
私も自動車運転歴30年近くなりますが、タイヤの事あまり知らなくて、車に乗る前に、タイヤの点検なんてした事ありませんでした。
タイヤの横に、「いっぱい数字が書かれているけど意味不明!」って感じだったんです。
タイヤの知識と言えば、雪が降り始めるとスタッドレスタイヤに交換!くらい。
と思っている人も多いと思います。
あなたは知ってます?
タイヤの横に書かれている文字の意味!
私はまったく知りませんでした!
でも、キャンピングカーのキャブコンに乗り始めて色々調べると、これ知らへんとヤバイわ!と言う事がいっぱい!
ここからは、タイヤのプチ知識を説明させて頂きます。
タイヤの横の数字でタイヤが支えることができる重量がわかる
ではさっそくですが、タイヤに荷重指数(LI=ロードインデックス)と言う指数があるのを知っていますか?
それはタイヤの側面に記載されている数字で、この数字はタイヤが支える事が出来る最大荷重能力(重さ)がわかるのです。
最大荷重能力は、タイヤに入れる空気圧にも密接にかかわります。
ということで、最近変更された、キャンピングカー(キャブコン)のベース車両のカムロードの純正タイヤで解説します。
タイヤの側面に書かれている数字を下に書きました。
この数字の黄色と青色の数値がロードインデックス(LI)でタイヤ1本で支えられる重量を割り出す為の、数値です。
「黄色の106が、ダブルタイヤ時の指数」
「青色の104が、シングルタイヤ時の指数」
なぜ、ダブルタイヤでの記載があるかと言うと、トラックの様な重量物を運搬する車は、ダブルにする事で1本のタイヤで支える重量を分散しタイヤの負担を軽減しています。
カムロード仕様のキャブコンはほとんどがシングルタイヤなので、今回はシングルで仮定し「106」で検証
荷重指数表(ロードインデックス LI)
下の表はカムロード用が見当たらなかったので別のタイヤの表と思って下さい。
LI値に対し最大荷重能力は同じなのですが、空気圧がタイヤによって違います。
黄色箇所の106(LI)を見てもらい、薄ピンクの空気圧290(kpa)の交わる赤の950kgが最大荷重能力です。
ということで
このタイヤは1本で950kgまで支えることが出来ます。
もし、この表で空気圧が200kpaまで落ちてしまうと。
緑色の705kgまで下がってしまいます。
245kgも落ちてしまうんですね^^;
この表はカムロードのタイヤでの最大負荷能力を引き出す為の空気圧がが600kpaです。
という事で600kpa入れておかないと950kgを支える事ができません。
荷重指数表の別のタイヤの空気圧は290kpaでしたがカムロードの表だと600kpaで、だいぶちゃいますよね。
これでタイヤ1本で支えられる重量はおわかりいただけたと思います。
次にタイヤの空気圧はが下がるとどうなるか?について説明しますね。
キャンピングカーのタイヤの空気圧が下がってしまうと!こんなにも影響がぁ!
タイヤの大切な知識は理解してもらったと思いますが、大切なので、もう一度説明いたします。
- 最大荷重能力(1本のタイヤが支える事が出来る重量)を知っておく
- 空気圧の設定値を知っておき、空気圧が下がると最大荷重能力が下がる事をしっておく
この、2点は絶対に理解しておいてください。
では、キャンピングカーの重量は?となりますが!
すみません、以前乗っていたカムロードベースのキャブコンの重量についてですが車検証が無くはっきりとはわかりませんが3300kg~3400kgだったと思います。
タイヤ1本が950kg×4本=3800kg
これに人がのりますから、やはりギリギリになります。
余裕分は400kg程度ですが、色々と荷物が増えるとよりいっそう重くなります。
もし空気圧が下がり荷重能力が950kgから705kgまで落ちると
タイヤ1本が705kg×4本=2820kgとなりバーストする危険がとても高くなります。
では、バーストのリスクを減らすためには、何をしたらいいのでしょう?
次はリスクを減らす5つの方法について説明します。
バーストのリスクを減らす、5つの方法とは!
- タイヤの空気圧を維持する
- タイヤの空気を窒素に変更
- 最大荷重能力の高いタイヤに変更
- タイヤの交換は3年に1度
- ダブルタイヤ仕様を選ぶ
ですが、ここでそれぞれについて説明します。
1.タイヤの空気圧を維持する
空気圧が下がると最大荷重能力が下がってしまいますよね!
タイヤの空気は風船と同じで自然に減っていきます。(1か月3~5%低下)
そこで必要なのが運転前の空気圧の点検、充填がとっても大事。
最低でも1か月に1回は見ておいた方が良い!
私はキャブコンを乗っていた時には、ガソリンスタンドに高圧対応のエアーステーションがあればマメにチェックしてました。
もし、「どうせ抜けていくなら空気圧を高めにしとこ!」
と安易に考えたあなた!それは絶対にやめておきましょね。
バーストへの近道まっしぐらです。
こちらが高圧でも対応出来るエアーステーションとなります。
ガソリンスタンド給油所の横にボールタイプがありますが、そちらは高い空気圧はいれれません。
2.タイヤの空気を窒素に変更
窒素をタイヤに充填するのは!
- 空気圧低下(漏れ)の軽減
- 路面温度による熱膨張低減
この2つの効果があるのでもう少し詳しくお話いたします。
まずは、空気圧の低下のお話
酸素はタイヤのゴムを通り抜け少しづつ抜けていきますが、その点、窒素は酸素に比べてゴムの透過率が低くゴムを通り抜けにくい性質があるのです。
ということで窒素を充填すると空気圧が下がりにくい利点があります。
路面温度による熱膨張低減のお話
夏になると、アスファルトの路面温度がとても高くなります。
タイヤは、夏場の高い路面温度と走行しながら、摩擦熱と路面温度の2つの影響でもちろんタイヤの温度も上昇します。
そうなると、タイヤ内の空気が熱により熱膨張してしまい、タイヤの空気圧の変化が起こります。
そこで、窒素は熱による膨張が少ないので圧力変化が少なくなるのです。
ただ充填には有料になってしまう事が多いのでコストはかかってきます。
確か大手の車整備販売店で1回2000円くらい払ったと思います。
3.最大荷重能力の高いタイヤに変更
最大荷重能力の高いタイヤに変更し1本で支える重量を増やす。
ですが、空気圧の点検がおろそかになり圧が下がれば効果は少なくなってしまいます。
それとホイールの交換も同時に必要となる事が考えられるので結構なコストがかかります。
私はしませんでしたよ!
4.タイヤの交換は3~4年に1度
キャンピングカーのタイヤは日頃から疲労が蓄積されており荷重労働者なのです。
色々と意見が分かれる所ですがタイヤの交換は3~4年とされております。
ちょっとのタイヤの異常でもバーストする可能性が高いので短期間での交換となります。
そうなると、タイヤの溝はそんなに減ってないので、内心もったいないと思いますがシッカリ交換しましょう。
特に、キャブコンは車両重量が重いのでタイヤの交換は3~4年でして下さい。
ちなみに、私はキャブコン5年のりましたが1回はタイヤ交換を行いました。
ただ金額が高かったです、1本25000円程度だったような・・・(-_-;)
この写真のタイヤは私のコースターのタイヤです。
亀裂入ってますよね( ノД`)シクシク…
記載数字から割り出すともう9年使っていたみたいで、タイヤの側面に亀裂が・・・
ほぼ全部6本とも同じ状態でした。
怖いです!
車検時に発見したのでしっかり6本交換しました。
ちなみに、交換費用、タイヤ本体、廃却費用も含め148000円でした。
5.ダブルタイヤ仕様を選ぶ
これは、キャンピングカーの選定の話になります。
シングルタイヤのキャンピングカーをダブルタイヤにできないので、購入される時に、どのベース車両のキャンピングカーにするのか考えてください。
ダブルタイヤのキャンピングカーは結構なお値段になってしまうので購入する時には迷ってしまうかもわかりませんね。
あなたの予算、価値観、マメさでキャンピングカーを選ぶポイントが変わってくるでしょう。
ぜひとも、購入前にタイヤの事も頭に入れておいてビルダーに確認し情報を集めて下さい。
私はシングルタイヤが怖くなってきて中古のマイクロバスのキャンピングカーを購入し内装全てをDIYしている所です。
キャンピングカーは楽しむ為の車です。
楽しもうとして家族を乗せて運転中に、タイヤのトラブルでの事故は絶対避けたいもの。
あなたの命、一緒にキャンピングカーで楽しく旅に出ている家族の命を守る為にも、タイヤの点検、注意点は必ず行ってください。
ビルダー(キャンピングカー生産、販売する会社)はやはり利益優先
私もキャンピングカーショーなど購入前にはいっぱい行きました。
そこでビルダーの営業の方とお話とかすると、悪い情報はなかなか出てこないのが現実です。
ある程度あなたが疑問に思った事を営業の方に問いかけるしかないのですよ。
営業はやはり、売れてなんぼ!なんです。
もちろんキャンピングカーを設計、作製をするのにコンプライアンス(法遵守)はされていますが、タイヤのように使用、経年劣化、がすすむ部品に関しては逃げ道が沢山で、トラブルが出てもあなたの責任となります。
運悪く、新車購入してタイヤがバーストしてもビルダーやタイヤメーカーが責任を問われる事がないと思われます。
空気圧の問題や、走行中に釘などを踏んでいたのでは?車の中に詰め込んでいませんか?など
あなたの使い方や道路状況の要因を出してくるのは間違いないでしょう。
キャンピングカーを販売しているビルダーではタイヤの注意点については教えてくれません。
まず、購入前にWEBで調べ沢山の知識を頭に入れて確認してから納得して購入してください。
まとめ
タイヤの知識
- タイヤには1本で支えられる重量があり、タイヤの側面の数字から確認できる
- タイヤの空気圧が減ると1本で支えられる重量が少なくなりタイヤに負担をかける
タイヤのリスクを減らす5つの方法とは
- タイヤの空気圧を維持する
- タイヤの空気を窒素に変更
- 最大荷重能力の高いタイヤに変更
- タイヤの交換は3年に1度
- ダブルタイヤ仕様を選ぶ
ビルダーはタイヤの事を教えてくれない
自分で知識を頭にいれ購入前に理解、納得してから車を購入してください。
今回タイヤの事を詳しくお話しましたが、まだまだ知っておいた方が良い事も沢山あります、キャンピングカーは夢と楽しさを運び、現地に移動させてくれる「時間のかかるどこでもドア」。
その反面、乗用車の免許でほとんど乗れてしまいますが家を運んでいるので乗用車とは違うリスクが多数存在します。
リスクを確認、安全を確保した上でキャンピングカー選定をしてください。
もしこのブログがそういった意味で少しでも考える第一歩や、お役に立てているのであればとてもラッキーって感じます。