味噌の作り方は小学生の手作り体験にぴったり!親子で仕込む方法を解説‼

「子供も小学生になり、何か食の体験をさせてみたいなぁ~!」

「そうだ!お味噌はどうなの?小学生でも作れるのかな?」


小学生の子供に、食の手作り体験を選ぶのに、お味噌はぴったり^^V

先日、小学生の息子と味噌作りを、自宅で一緒に体験したhanahiroです。

お味噌を手作りする事で「食育につながり、日本の食の素晴らしさを実感できるのではないか?」と思っていたので実践してみました^^

小学生の子供に手作り味噌をおススメする理由として

  • 手作りの手順は安全で簡単
  • 材料がシンプル
  • 毎日食べている食材を手作りする

この3つを見ると小学生にはうってつけと思いませんか?


そこで、今回は私が行った小学生に経験させても安心な「手作り味噌」についてお話したいと思います。

この記事を読んで、親子で「手作り味噌」を体験すると、毎年お味噌を仕込めるようになりますよ^^


まずは、「本当に小学生の子供に体験させても安全なの?」その点について確認してみましょう!

手作り味噌体験・ホントに小学生の子供にさせても安全?

作業工程と役割分担・危険度合いを私なりに一覧にしてみました。

工程作業分担作業危険度
〇危なくない
△ちょっと気をつけて
✖ちょっと危ない
大豆の洗浄子供
大豆を水に漬ける子供
大豆を蒸す・焚く(柔らかくする)
大人
容器を消毒する子供
糀と塩を混ぜる(塩切り)子供
大豆を潰す子供
大豆と糀を混ぜる子供
味噌玉を作る(丸める)子供
容器に入れる子供
カビ防止のフタをする子供

作業工程の中で大豆を柔らかくするのに火をつかいますが、他の工程は手作業で、子供からしたら粘土遊び感覚で進むので子供も大喜びでした。

「これなら大丈夫!子供に体験させようかな!」

と感じてもらえましたか?

体験してみようかと考えると、作業時間も気になる所では? 

作業時間は、キットを買わずに全行程を行うと3日間かかります!

「ええ~~!面倒~!やめよぉ~かな~!」

ちょっと待って!そんな事は思わないでください!

大豆に水を含ませるのに2日かかりますが、実際に手にして作るのは2~3時間程度なんです。



これでも、面倒と感じたあなたのために、キットも紹介しておきます!

大豆も蒸されて、発酵期間が短いので便利ぃ!

自分で蒸すタイプです!容器も入っていて、揃える手間が省けそう!


これから先は私が自宅でやってみた「手作り味噌の作り方」について細かくお話していきます

味噌作りの手順と息子の作業

ここから実際に私達が行った作業を細かく説明します。

まずは、準備する物!

準備品


大豆を蒸す(焚く)鍋:
蒸し器・圧力鍋・なべ「お好みでお選び下さい。蒸す際は蒸し布もご準備下さい」

丈夫なビニール袋:2枚:
軟らかくした大豆を中に入れ潰すのに使います「薄ければ破れるので、丈夫な物としています」
2枚と書きましたが、薄ければ3枚「潰す際に破れなければ1枚でもOK」

キッチンペーパー:
容器の除菌に使います

保存容器:
陶器の方が良いみたいですが、空気の抜け具合を見るのに半透明の方が便利!

サランラップ:
味噌が空気に触れないようにするのに使います



次に材料をまとめてみまた。

材料

  • 乾燥大豆600g
  • 糀600g
  • 塩300g
  • 水:大豆浸しで使用
  • 高アルコール酒:容器の除菌で使用
  • 酒粕:カビ防止用フタ

  • 私は地元の材料を色々と揃えてみました^^

    在来種「鞆田大豆」!

    茶袋に入っているのは糀専門店で購入した米糀です。

    地元酒蔵が販売している酒粕。

    これからは、役割分担表の工程から一つずつ細かく解説していきますね!

    ※今回の写真は、乾燥大豆を1200g 出来上がり5kgを作った時のものです

    大豆の洗浄

    大豆を洗うと泡がモワモワ~!ゴミもフワフワ!汚れてます。
    これだけ汚れているので、水を2~3回替えて、しっかり洗ってください!

    洗浄後はこんなにキレイになりました。

    乾燥大豆を2晩つける

    子供と一緒に洗い、水につけ2日後に、子供と一緒に見て膨らみ具合を見て「ビックリ」するのも楽しい!^^


    水に浸してすぐ

    2晩漬けると大豆の粒が大きくなったのがわかりますか?

    大豆がおおよそ倍の大きさになりました。

    大豆を浸すと大きくなりますが、膨らみだすと水から大豆が顔を出してきます。
    そうなったらお水を増やしてあげてください。

    大豆を蒸す(焚く)

    いよいよ「手作り味噌」を仕込む当日!そこで注意点!

    味噌作り参加メンバーさんは、その日は納豆を食べないようにした方がよいらしいのです。
    納豆菌は強く、手作り味噌が「納豆風味に」なるってしまうのです。

    でも、納豆風味のお味噌になると、どんな感じになるのかな?(-_-;)


    大豆を蒸す(焚く)は蒸し器や、圧力鍋・鍋は重たく火を扱うので大人で行ってください



    今回私は蒸し器を購入して、大豆を軟らかくしました。
    下に蒸し布を敷いて行ってください。

    蒸し時間はおおよそ4時間!

    圧力鍋なら1時間くらいだったかな??

    一度、圧力鍋で大豆を軟らかくした事があり時間は短縮できて良いのですが、音や煮こぼれなどで、子供がびっくりするかもわかりません。

    圧力鍋を使用し、近くに子供がいる場合は、音が出る事や上部から熱い湯気が出てヤケドのキケンもあるので気を配りましょう。

    大豆の煮え確認!

    大人であれば写真の様に、親指と小指で挟み潰れればOK!
    子供にさせるのであれば、親指と人差し指で潰して確認してください。

    蒸し・焚き汁は、後の大豆と塩切り糀の混ぜ合わせで必要なので残して下さい。

    容器の消毒

    ここからは、安全な作業なので小学生(息子)が登場してきます。


    お味噌は「発酵料理」で長時間熟成させ旨味を出していきます。

    容器に雑菌が付着していると、発酵菌が負け腐敗・カビの原因となるのでしっかり消毒する事が大事!

    キッチンペーパーにアルコールをしみこませて汚れを拭き取ってください。

    こんな小さな汚れでも梅雨あたりからカビがでるのです。

    糀と塩を混ぜる(塩切り)

    次は、糀と塩を「まんべんなく」混ぜ合わせる「塩切り」を行います。

    計量器を使用して、塩の重量を息子にお願いしました。

    その時も、足算、引き算の練習も同時に復習の時間にしちゃいましょう!

    ※塩分量の2割程度は残しておいてください、味噌詰めの時に使います。

    私は、塩と糀を一緒に入れ、大きめのボールに入れ、塩切りを行いました。

    塩切りの方法は、息子に実演!動画の会話は無視して下さい(;^_^A

    動画では、塩だけを手に含ませていますが、糀と塩を同じ容器に入れ動画のように、塩と糀を切り混ぜます。

    糀は、所々固まっているのです。

    そこで、私の混ぜ完了の目安として、塩が混じり、糀が一粒ずつバラバラになっていればOKとしています。

    この作業は手がポカポカ!
    糀は美容効果が高く、作業完了すると手はツルツルに、おっちゃんの手もツルツルに^^

    糀屋さんのご主人も女将さんも年配の方ですが、お肌がツゥルツゥル!

    大豆を潰す

    軟らかくした大豆を潰していきましょう。

    潰し方はミンサーでも良いのですが、私は息子と一緒に足潰し!

    ビニールが破れた時に困らないように、2枚重ね袋内に、大豆を入れます。

    そして、足で踏み踏み。

    ビニールの端の大豆を足で潰すとビニールが破けやすくなります。

    できるだけビニールの中央に寄せ、ビニールに負担がかからないように行ったほうが破けません。

    こんな感じで大豆が潰れてきました。

    潰しきれていなくても問題がないので大豆の潰し加減はお好み!
    手作り味噌は大豆の粒が入っている事があります、それはこの作業で潰しきれていないからなんですよ!

    手作り味噌を仕込むのは冬!寒い時期が良いとされています。

    それは、不要な菌を繁殖させないからなのですが・・・・!

    でも、私は、「温かい大豆を足で潰すと・・・体が温もるわぁ~~!」

    足ポっカポっカでほっぺまで赤くなるほど。

    「もしかして、お味噌作りは、寒さ対策で冬に仕込むの???」と。

    息子は、たのしぃ~~!とはしゃぎながら大豆潰しを楽しんでました^^

    大豆と塩切りした糀を混ぜる

    前の工程のビニールが破けていなければ、潰した大豆内に塩切り糀を入れて混ぜてもかまいません。

    ビニールが破けていると扱いにくいので私は、一度出します。


    先に潰した大豆を出し、中央を開けクレーター状にします。

    その真ん中に塩切り糀を入れ混ぜあわせます。

    こんな感じです。

    外側から内側へ大豆を盛り上げ混ぜ合わせました。

    混ぜ合わせながら、硬さの確認を行い、硬ければ煮汁を足して調整してください。

    私の感覚としては、丸めた時にボロボロにならない程度の粘りがあれば良いと思っています。

    今回は多めの混ぜ合わせで、周りにボロボロと飛んでいきます。

    息子と「誰がこぼした、だの、そこにこぼしたのは誰?」ワイワイしながらお味噌作りは進んでいきます^^

    ここまで終わったら、害は無いので、一度、味見をして覚えておいた方がいいと私は思います。

    この塩だけしかしない味が、数カ月、数年を経過する事で深みのある、調味料へ!

    舌で確認して変化を体感しましょう!

    味噌玉を作る(丸める)

    次は、空気抜きをするのに味噌玉をつくります。

    こんな感じで玉を作るのですが、両手で「ぎゅ!ぎゅ!」と押さえながら丸めます。

    それは、空気を抜き雑菌の繁殖を抑える効果があるのと、ボール感覚で投げるからなんですよ。

    「えっ・・・!投げるの???」

    その味噌玉投げは次の手順でお話します。

    容器に入れる

    事前にアルコール除菌を行った容器に、残して置いた塩を容器の底に振りいれます。

    次に味噌玉を詰めていきます。

    ここで重要なのは「空気を入れない・空気を抜く事」

    その方法は!

    容器の端の方へ、味噌玉を投げつけます。

    「えい!べちゃ!えい!べちゃ」

    勢いよく投げ当てる事で、ここでも空気を抜いていくのです。

    息子が、僕もやるぅ~~~!

    そして平にしていきます。

    こんな感じで押し固めて平にしましょう。

    凹凸が大きいと空気が入り込みやすく、腐敗の原因となります。

    カビ防止のフタをする

    手作り味噌を熟成させるのに長期保存を行うのですが、保存中に水分が浮き出てきます。

    その水分が影響してカビが発生し、苦労して作ったお味噌が台無しになる事があるのですよ。


    自宅での手作りは少量ので、よく手作り味噌で言われる「天地返し:上下入れ替え腐敗を防ぐ」をしなくても大丈夫なんです。

    その天地返しをしないようにするのに有効なのが、酒粕なんです。

    では酒フタの仕方なのですが、

    このように一面に酒粕を乗せます。

    そして、スプーンの裏を使ってならしていきます。

    特に端の方は容器と接している所なので擦りつけ密封していきます。

    できるだけ酒粕を平にのばしたら、空気に触れないように上からラップをしましよう。

    重しは出来上がりの重量の1/3の重さを乗せた方がよいみたいなのですが、仕込み量が少ない場合は無しでも構わないと思います。


    仕込んだ手作り味噌は発酵を恩恵を受けるのに、夏は絶対越してください。

    手作りして早く食べたい気持ちはありますが、1年もう少し我慢して1年半と長くすると深みがより増していきます。

    以上、小学生の息子と一緒にした手作り味噌体験どうでしたでしょうか?

    キットでも良いので一度は体験してもらいたいですね。

    中央が今回息子と作った味噌・右がワークショップで教えて頂いた味噌・左が前年に仕込んだ黒豆味噌

    1年2か月寝かした黒豆味噌の中は

    黒豆味噌で作ったお味噌汁

    もっと黒くなるかと思いきや、以外と普通。少し残念。

    味の方はもう少し熟成させた方がよいのかな?

    味の深みが足らないかも^^;


    こんな感じで自分が作った味噌を評価し、次の仕込みを考えてしまいます。


    たった4つの材料だけなのに、材料・分量を変える事で自分好みのお味噌に近づいていきます。

    小学生の子供と一緒に手作り味噌を体験し、そこから感じて、継続すると、あなたとあなたの家族で一番美味しいと思えるお味噌ができ上がるとおもいますよ!

    そして、美味しいと思えたお味噌は子供にも受け継がれて、食育の良い連鎖があるように私は思っています。

    横のお皿にちょこっと乗っているのは、私の手作りソーセージ興味のある方はご覧ください⇒手作りした羊腸自作ソーセージの作り方を詳しく説明!無添加品に挑戦





    ワークショップのお味噌に少し触れてみたいと思います。

    ワークショップを開催してくれた方は発酵料理を実践され、食生活に取り入れておられます。

    もっと日本の発酵料理について触れてみたくないですか?

    そんな方は、是非是非こちらのブログを見て下さい!

    レシピも多く、体験談がびっしり詰まっているので読み応えありますよ^^

    発酵食品で腸からHappiness!!

    では、ここからは少し、日本食の素晴らしさを実感してもらいたい事お話致します。

    とても主観的なお話なってますm(__)m

    日本の食材はやっぱり素晴らしい!

    小学生となると、考える力が増し、食を自分で作る経験を通して沢山の事を吸収してくれます。

    お味噌作りも食育なんです!

    食育する事で

    • 食の知識を持ち
    • 食べ物を自ら選択
    • しっかりとした食習慣

    そして、健康でストレスに強い丈夫な人間に育って行くと同時に、息子が親になった時に、子供に食育を行い元気に育てる事ができる!と思っています。


    そして今回手作り味噌に使った材料で「米糀」これはとっても優れもの!

    私は伊賀の中村糀点(専門店)で購入!

    漢字を見てもらうとわかるのですが「米の花」なんです。


    お店の中を見ると所狭しと

    そして木枠の中身をみると

    よく見るとお米の花みたいでキレイです。

    糀屋さんの作り手さんとお話させて頂きました。

    糀はつくるのが大変でね!

    夜中も温度管理で数時間おきに確認しなと!

    とおっしゃっておりました。

    そうして、身を削って作ってくれる、作り手さんに感謝してしまいます。


    実は、糀はスゴイんです!それは、日本の調味料作りに欠かせないから。

    • お味噌
    • 醤油
    • みりん
    • 日本酒

    もしかして、日本食を作り上げたのは「糀」???

    糀恐るべし!


    人間は動物なので、生きるのに「食料」がないと生きていけません。

    糀は、お米を作った稲から出てきた「菌」だそうです。

    昔の人は現代以上に生きるのに、お米を育て、長い間お米と付き合う事で「糀菌」を見つけ、糀を使う事で保存食を作り上げてきたのでしょう!

    食材を手に入れる事で、生きる事を確保したいので使えるものは全て使ったと思います。

  • そうした中で作り上げられた日本食文化
  • 先人の知恵と生きる力が詰まった日本食文化


  • 日本食は、先人が生きるのに日本の風土に合わせながら必死に作り上げた文化

    日本人の体に合わないはずが有りません。

    というのも、動物は進化していくもの、日本食を食べ続け、先人から少しずつ食・風土にあった内臓に変化してきているのです。

    以前発酵料理を読んで!納得!とおもえる内容がありました。

    チーズも発酵食品なのですが、米主食の日本人には少し体に負担があるそうなんです。
    チーズは海外の発酵食で、腸で消化をするのに時間がかかるのです。

    海外の人はチーズを食べ続ける事で消化に対応する腸がになっていき、消化の早い食物を食べてきた日本人は腸が短い!

    簡単に言うと食に合わせて体が対応(進化)していっているのでしょう。

    なので、同じ発酵食でも体に対する負担が少し違うそうです。


    私は糀から日本食文化を自分なりに考え、たどり着いたのは「食べ物」大事だよ!簡単な結果に。(;’∀’)

    そして、私は、自分の価値観の中で息子にこう言ってます!

    「お金より食べ物の方が大事!お金は無くても生きれるけど、食べ物がないと生きていけないよ!だからムダにしたらダメ」



    色々な技術や流通が進み「今まで見た事のない、食べた事のない物」を食べられるのは幸せな事です。

    それと同時に添加物が増えてきています。

    日本は添加物の認可が諸外国の10倍の認可がされているそうなんですよ。

    添加物が悪いかどうかは別として、最近つくられた食材であり、先ほどの人間の進化の事から考えると、体には大きく負担をかける事は間違いなさそうですね!

    色々とお話しましたが、あなたはどう感じましたか?

    まとめ

    手作りお味噌は小学生が体験しても安全なのです。

    • 手作りの手順は安全で簡単
    • 材料がシンプル
    • 毎日食べている食材を手作りする

    そして、手作り味噌を体験する事で日本食の文化にも触れる事ができ、食育につながります。

    食について真剣に考えるのは生きる事!かな?


    手作り味噌を小学生に体験させると楽し事だらけ!

    それは、簡単で粘土で遊ぶような感覚で作れていけるからなんです。


    日本食は日本人に合った食べ物。

    少しずつ体が食に合わせて変化しているから。

    久しぶりの超大作の記事となりました。

    この記事が読んで頂いき、あなたの感動する記事になってもらいたい。

    読んで、感じて、なにかを行動してもらえるキッカケの記事になってくれたのであれば嬉しいです。